2009年05月04日

The end of the innocence

いつかは、こんな日も来るんじゃないかって、
心のどっかで思ったことなかったとしても、
現実として起こりうることもあるってこと、理解していたつもりやった。

仕方ないよね、こんなこともあるよねって、納得して受け止めて、
それでも自分の気持ちに揺るぎがなかったら、
今まで通りやっていける。

そう思ってた。


手紙が届いてからの数日間は、ほんまにサイテーやった。
一気に体調崩して会社で倒れるし、朝、電車に乗れなくて結局休んだり。
胃にもきて、食事もろくに喉通らへんし。
挙げ句の果てに医者通い。何にもする気が起きへん。
こんなに精神的、肉体的に衝撃受けるなんて、思ってもなくて、
一時は社会人としてどうなの?と、真剣に落ち込んだ。

ただ、一番苦しい思いをしたのはほかでもない本人たちに違いないだろうから、
何で?とかどうゆうつもりやねんって、そういうことは云うつもり
一切なかった。
現実として、受け容れようって、思ってた。
でも、正直悲しかった。
私の、S.O.S.と過ごした9年間。何やったん?って。
一緒に、笑って泣いて怒って喜んできた山ほどのこと、
こんな、こんなにあっさりと流し去れるほど、
情も絆も薄かったんか?
自分の中で、二つの相反する気持ちが荒れ狂って、
それが死ぬほど辛いと思った。


CYF13に出演が決まっても、最初は行きたいって思えなかった。
こうへいさんがいないからじゃなくて、
たけさんこういちろうさんが心配だったとかじゃなくて、
本当に、何だか…もぅ、どうでもいい。って。
体調不良のこともあったし、しばらく、
本当にS.O.S.から離れようか、とか思ったくらい。
でも、竹善さんのブログ見てたら、
すごく何だか行かなあかんような気がして…
当日やったから、チケットは行ってみないと分からんかったし、
ダメ元でムリやったら諦めるしかない、と自分に云い聞かせて、
とにかく、グランキューブ大阪に行ってみた。

当日券は2階席やったけど、何とか手に入った。
長丁場なのは確実やったので、体調不良で気分が悪くなったりしないか
それだけが心配やったけど、幸いにも音楽に集中できたのでよかった。
やっぱり、このイベントのクオリティはすごく高い。
たぶん、日本で、いや世界でもこれだけの音楽性の高さを誇れる
イベントはそうないんじゃないかと。
こういうイベントが大阪で、13回も続いているということ自体、
幸せなことやと本当に思う。

前半、Metisのサポートとして、こういちろうさんが出てきた。
テレビで話題となった「母賛歌」、そしてMetisの新曲「ずっとそばに…」を
ピアノでサポートした。
遠目でも、体いっぱい、全身全霊を込めて演奏するこういちろうさんが分かって、
こういちろうさん、どんな想いでピアノ弾いたんやろうって、
もぅ、涙止まらんかった…。


S.O.S.の登場は、イベントも後半になってから。
最初は、竹善さんがひとり、バンドのことを家族になぞらえながら、
やんわりS.O.S.のことをフォローするような紹介があった。
拍手に迎えられながら、たけさん、こういちろうさんが登場。
そして、ピアノだけで「ETERNAL LANDSCAPE」を歌った。
会場中に拡がる手拍子が、暖かかった。
MCでは、たけさんから、こうへいさんの活動休止についての報告があって、
これから二人でやっていくのに迷いもあったけど、
前向きに頑張って行こうと思う、とのことばがあった。
そしてこうへいさんのことについては、いつ戻ってこれるとか、
約束とかはっきりしたことは云われへんけれども、
あいつがまた、ドラム叩きたなったら、音楽やりたなったら、
戻ってきたらええなって、そう思っている、と。
たけさんもこういちろうさんも、笑ってた。
けど、ものすごくこうへいさんのことで心痛めて、
本気でいたわってたのが分かった。
そして、今日この舞台に立つのが、どんだけ勇気いったか…。
竹善さんの配慮や、大阪のお客さんに感謝してる、ほんまにありがとうって、頭を下げてゆうてくれた。

私は、右側に、こうへいさんがいないことを、極力意識しないようにしてた。
でも、やっぱりそうは簡単に思えない。
「椛」は、この間のツアーで何度も聴いて、もぅ耳に馴染んでしまってるから、
サビでこうへいさんの声がないことを、余計に意識してしまう。
本当に、もう二人だけなんやな。
それは絶対的にこれからも変わらないんや。
寂しい…物足りない…と思うけれど、逆に云えば、それは当たり前やねん。
三人が二人になったんやから、足りないのは当然。
でも、だからといってS.O.S.の値打ちは変わるわけじゃない。
S.O.S.は三人おってこそやと、私もずっと思ってた。
だから、二人になったS.O.S.を、これまで通り応援していけるか、
ぶっちゃけ悩んだこともあった。
でも今日のライブ見ていて、二人でも、出来ることを精いっぱいやって、
1+1=2でも3でもそれ以上にしていくんやって。
こうへいさんがいないことを、マイナスに考えるんじゃなくて、
たけさんとこういちろうさんで、どんだけプラスになれるかって、
それを二人は、伝えたかったんちゃうかな…。
だから、私は決めた。これからも、S.O.S.を応援しようって。
こうへいさんが戻ってくるまで、S.O.S.の足りない分は、
ファンが支えたらええねん。
S.O.S.は、三人おってこそ。それは否定しない。
でも、誰が欠けても、S.O.S.はS.O.S.やねん。
私を本気で、笑わしたり泣かしたり、怒らせたり喜ばすことが出来る、
たったひとつの存在。
これからも、そこだけはずっと変わらない。

私は、こうへいさんが好きやった。いまでも、ずっと愛してる。
誰よりもS.O.S.を、そして音楽を愛していたこうへいさんが、
そこから離れなくてはならなくなったことを思うと、
本当に切なくて悲しい。
でも、今私に出来ることは、S.O.S.を応援し支え続けていくことやと思ってる。
たけさん、こういちろうさんも云っていたように、
いつかS.O.S.で音楽やりたいって思えるときが来るまで、
こうへいさんの道をゆっくり歩いていってほしいと思う。
そして、また、逢えたらいいな。

制作したときは、意図もなにもなかったけれど、今日だけはこの曲を
こうへいに捧げさせてください、と…
「For all I Know」…もぅ、みんなの愛があふれてた。こうへいさんへの。
泣いた。泣いて泣いて、今日まで溜めこんだ辛さや苦しみも、
全部流しきるほど、思いっきり泣いた。
きっと、たぶん、今日から何かが変わっていくんやと思う。
私自身も…それを、受け容れてこれからも生きていくんやろうな。
それをやんわりと、流れに委ねられる力を、音楽というものは持っている。
今日、やっぱり来てよかった。
音楽の神さまが、呼んでくれたんやって、本当に感謝してる。


もし今、こうへいさんがいないS.O.S.のライブを見るのが辛いから、
もう見られないかもって思うファンの人がいたら、
絶対、ライブ見てほしいって思う。
どう感じるかは、自分次第、
でも見ないでそのままS.O.S.離れるのだけは、やめてほしい。
…自分自身、後悔しないためにも。


"The end of the innocence"――何も知らないでいる時代の終わり――
posted by masayon at 00:00| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする